#################### 1. 大切な読む前の注意 この話には巨大娘は出てきません。 巨大化願望を持つサイズフェチシストの方を対象にした話です。 巨大な男に嫌悪感を持つサイズフェチシストの方はお読みにならないようご注意下さい。 また残酷描写が苦手な方もお読みにならないようにお願いします。 * とある日の夕方。 智之は、「ゲーム」が置いてある店までやって来て「ゲーム」を始める準備をしていた。 今日も本当は、由佳と一緒に「ゲーム」をプレイしたかった。 ところがどっこい、今日のこの時間は由佳はバイトが入っているので一緒にはいない。 なので、智之一人だけが「ゲーム」をプレイするのだ。 だがしかし、一人で「ゲーム」するのは寂しいことだ言うのは、見当違いもいいところだ。 由佳がいない時にこそできるプレイもあるのだ。 事実、由佳と出会う以前は多人数プレイがメインの「ゲーム」を一人でプレイすることの方が多かったという時期もあった。 だから、智之は一人プレイの時の楽しみ方を熟知していた。 * 今、智之は1000倍に巨大化して都心の近くにそびえ立っている。 眼下に広がるのは1000分の1サイズの縮小都市...いや、智之のほうが超絶的な巨人なのだ。 (1000分の1サイズの街なんて、目を凝らさないと何がなんだかよく分からないな...) 今回は都市の設定は細かくしていない。 とりあえず、「ゲーム」の基本マップの中で一番大きな都市を呼び出してプレイしている。 智之の巨大な両足は、この都市の大通りを完全に塞ぐ形で地上にあった。 足だけ切り取ってみても圧倒的な大きさがある。 (小人たちから見ればこの足ってどんな感じなんだろうな...後で見れるからイイけど) 加えて智之はトランクス一枚以外は、何も身に付けていない。 そして、そのトランクスに包まれている彼の「主砲」は大きく自己主張していた。 (待ってろよ...今から、お前に活躍の場を与えてやるからな...) 智之は、自分のかわいい「主砲」を撫で上げてこう呟いた。 * 今回の「ゲーム」の設定にはとんでもない設定を付け加えてある。 それは、自分の「息子」を高エネルギーレーザー砲に仕立てあげたことだ。 ここから発射されるエネルギー波は射線上にある全てのものを破壊し、 地上に到達しても地下深くまで根こそぎ破壊できる強力なものだ。 うまくコントロールすれば、一瞬で都心を火の海に変えることのできる悪魔の兵器だ。  この高エネルギーレーザー砲の基本設定データはとあるロボットアニメから拝借して、 そのデータを自分の「主砲」のデータに上書きしたのだ。 つまり、ぱっと見の外見は「イチモツ」なのだが内部構造はレーザー砲と考えると分かりやすい。 本来は、ボタン一つでレーザーが発射されてスペースコロニー壊滅させる力をもつ兵器だから、威力は十分すぎるくらいある。 幸いなことに、サイズも1000倍サイズの「息子」と近かった。 そのため、データの書き換えもスムーズにできた。 (ふふふ、これから「コイツ」でこの街を破壊しつくしてやろう... 直接、踏み潰したりするのも楽しいけど、たまには趣向を変えて...) この世界に天高く聳え立つ大巨人となっている智之の欲望は限りなく残酷だ。 彼は巨大娘を眺めるだけではなく、自分自身が巨大化したいという願望があった。 巨大化して小人たちを恐怖のどん底に落とし入れて、街を破壊する... 日頃現実世界で溜まったストレスを発散させるのに、「ゲーム」の中で巨大化するのは適していた。 先ほどから、地上からは智之を止めるべく多数の砲撃が、 空中からも戦闘機などから多数のミサイルが打ち込まれているが痛くも痒くもなんともない。 そもそも、この攻撃は所詮、映像における演出に過ぎない。 後々、智之が今を録画した映像を鑑賞するときに、自分の強大さを感じるために仕掛けてあるだけなのだ... (でも、オレはナルシストじゃないぞー。巨人になっている自分の顔が映るとちょっと恥ずかしいし... さてと。じゃ、そろそろやってみるか...) 智之もこんな設定を組んだのは初めてだったので内心では、 どんな感じになるのか試してみたくて仕方なかったのだ。 (記念すべき最初のターゲットは...おっ、アレなんかがいいな... それに、オレを見て小人たちが逃げてるようだけど...今から、逃げてるようじゃ遅いぜ!!!) 視界に入った中で一番高く大きな建物に照準を定めて、 智之は「主砲」を手でしごき始め、先端に力を込めた... 彼が狙う先には、大通りを必死に逃げていく大勢の小人たちがいた。 * 同時刻、都心にいる一千万人の小人たちは突如として現れた半裸の巨人になす術もなく、ただ巨人を見上げているだけだった。 どこかに避難しようと思うにも街ごと踏み潰せそうなくらいにこの巨人はでかい。 巨人の身長は1キロ...いや1,5キロは確実にある。 先ほどから、軍隊によるこの大巨人に対しての一斉攻撃は行われているが、 それらが何も効果を挙げていないことは、素人の目から見ても明らかだった。 巨人に対しては、軍が誇る現代の最新鋭兵器も一切歯が立たなかったのだ。 そして、トランクスを履いただけの巨人が、中からごそごそとそのサイズに見合うだけの巨大な「イチモツ」を取り出した瞬間、 男の小人はその巨大さを憧憬と戦慄の眼差しで見つめて、女の小人はその禍々しさに一様に悲鳴を挙げた。 約850メートルの上空に浮かぶ、長さ百数十メートル、幅三十メートルの筒状の黒ずんだ肌色の物体。 地上からでも分かる青黒い数本の筋... ビクビクとひくつくような動き... そして、軟らかそうな袋状の部分... この棒状の物体の正体が何であって、何で構成されていて、何の目的に普通使われるものか。 これを固唾を飲んで見守る小人たちは、当たり前のようにわかっていた。 昨晩、これを自分で愛撫していた者、妻の秘部に突き立ていた者、愛する恋人のを咥えてた者... ただ小人たちが知っているものとは大きさが違いすぎた... このイチモツだけが接触するだけで、簡単に高層ビルを倒壊できそうだった... それともう一つ。彼らはコレが大巨人の究極兵器だということを知る由もなかった... * そして、あの大巨人が「イチモツ」の向きを手で調節し始めた。 ゴォォォォという轟音が動作に少し遅れて地上にも響き渡る。 多くの小人は、巨人が放尿しはじめるものだと思った。 その照準先にいた小人は慌てて避難し始めた... もっとも今からでは、間に合うはずもなかったが... 続いて、巨人が「イチモツ」を手でしごきだした。 地上にいた小人のうち、男の大半と女の一部は巨人が何をしようとしているか分かった。 彼らはこの巨人が街の上空でオナニーを始めると考えたのだ。 そして、彼らはとにもかくにも逃げ始めたのだった.... * 「そろそろ...出るな...」 智之がしごき始めてからしばらく経って、「主砲」の中に何かが溜まってきたのが分かった。 いつもと変わらない感覚、だが、中身は全く異なる。 「うっ!!」 またいつもと変わらない射出快感が智之の中を駆け巡る!! と同時に、ついに、「主砲」から白く輝く高エネルギー波が超高速で発射された。 「主砲」の内部で蓄積されていた高密度のエネルギーが射出されて、一直線に地上目がけて矢の如く突き進んでいく。 地上にエネルギー波が到達する前に、射線上にいた戦闘機2機に直撃し、機体が一瞬で消滅した。 直撃を免れた機体も、照射に伴う熱線や衝撃波に巻き込まれて、それぞれ墜落して地上で爆散した。 智之の「主砲」から放たれたエネルギー波は、そのまま彼の狙い通りに、 地上にあった52階建ての高層ビルの中層部に直撃した。 中層部を撃ち抜かれた次の瞬間には、内部が炎上する前にビルが崩壊し始めていた。 楽々とビルを貫通したエネルギー波が地上に到達し、その瞬間に近くにあるものは、 道路のアスファルトも人間も街路樹も何もかも跡形もなく蒸発していった。 そして、周囲にあるものも次々に、衝撃波と熱線で破壊しつくされていったのだった。 * 智之は「主砲」の照準を手で調節し、出来る限り広範囲を破壊できるようにした。 ズドドドド.... 照射されたエネルギー波は、都心を南北に縦断していき、射線上にあるものすべてを焼き尽くしていった... 範囲から外れた箇所の無事な灰色のビル街とは対照的に、 エネルギー波が直撃した部分は、土まで抉り取られて茶色の地肌をさらけ出していた。 それは、およそ1キロにもわたって、幅50メートル深さ30メートルの筋となって地表に深く刻み込まれて、巨人の行った攻撃の威力を物語っていた。 溝の中では、微かに元が何だったかが判別不能な残骸がちらちらと燃え残っていた.... * 20秒後、第一の照射を完了した巨人はすっきりした表情を浮かべていた。 その表情は満足げでもある。 照射中はずっと快感が続くように「設定」していたので、得られた快感は大きかった。 そして、驚異的な一撃を放った巨大な「主砲」もその大きさをほとんど変えずに、小人の街の上空で威嚇していた。 (まさかここの小人たちは、攻撃が一回だけで済むとか思ってないだろうな... この「主砲」はエネルギー充填は素早く行えて、しかも連射可能なんだから... 当然、一回だけで済むはずがないよな... それにしても、さっきからなんかハエみたいな小虫が飛んでいるみたいなんだけど... これが、軍の戦闘機なんだろうな...ほんと、ちっせーな...) 智之が煙たそうに感じる虫のように小さいこの飛行物体。 それは、都心に出現した大巨人を迎撃するために飛来した空軍の戦闘機部隊だった。 (さっさと、二発目撃ってみたいけど...さっきから飛んでるコイツら潰した方がいいな...) * 同時刻、高度1200メートル付近。 空軍の戦闘機部隊が大巨人に対して戦闘行為を行っていた。 数年前から配備され始めた新型戦闘機に搭乗しているのは、 軍の中でも選りすぐりのエース級のパイロットたちだった。 「命令を受けるまでもなく、緊急発進してここまでやってきたが.... コイツはでかいってレベルじゃない!!!! 俺たちの目の前に立ち塞がっているのは、超巨大地球外生命体だって言うのか!!!!? くそぉぉぉぉー」 その内の一機に乗っているパイロットは、やけになって搭載していた火器の全弾一斉発射を行った。 数秒後、戦闘機から放たれた全ての砲弾は見事にそびえ立つ大巨人に命中した。 弾は爆発・炎上し役目を果たした。 が、結果的にこの大巨人に何のダメージを与えることは出来なかった。 「くそったれがぁ!!!!」 コクピットの中でパイロットは叫んでいた。 * (そういえば前にこんなことがあったよな...最近じゃなくてかなり昔の頃で、まだオレがガキだった頃かな....) 智之はデジャ・ビュに襲われていた。 記憶の中にあるはずの当時のことを必死に探していた.... (あ、思い出した...確かオレが幼稚園の頃に公園かどっか家の近所で遊んでいたときだ.... 確か遊んでいるうちにどうしてもトイレに行きたくなったけど、トイレがなくて仕方なくというかノリで隅っこの方で立ちションをしたんだ...) 当時、5歳という幼さゆえに立ちションという行為自体には特に見つからなければ恥ずかしさはないと感じていた。 おしっこをしても見つかりにくい場所を見つけて、いざ出そうとした時にあるものが視界に入った。 それは巣から行列を形成して、蠢くアリの一団だった。 行列は餌と巣の間に形成されていた。 (あっ、アリだ...) この時、彼はあることを思いつく。 アリの巣目掛けておしっこしちゃえ...と。 当時、幼いながらもすでにサイズフェチの気があった智之は、 アリからすれば子どもの自分も途方もなく巨大な怪獣と同じだということを意識する度に、妙な感覚に襲われていたのだ。 成長した今ではあの時の感覚の正体がなんだったかは分かったが、当時はまだ分からなかった。 が、自分が「巨人」とかの類が好きだというのはそれとなく分かっていた。 ちっぽけなアリからすれば、自分だって大巨人だ。 そう思うとなんだか「いい気分」になれた。 (へへへ、ぼくはきょじんだからね...すごいんだぞ...) そして、当時の智之はアリの巣を目がけておしっこを掛けたのだ。 自分の持つ強大な力を見せ付けてやりたかった。 アリの巣に降り注ぐ大量の尿... そのまま巣の中にそれは流れ込んでいった... 巣の入り口も崩れてしまった... 常識的に考えて、おそらく数多くのアリたちが溺死したことだろう。 アリたちの小さな社会は、幼い人間の強大な力によって一瞬で葬り去られてしまった。 * 今から考えれば、あの時はアリたちに惨いことをしたと智之は思ってる。 無邪気さと幼さ故の過ちだったと。 (でもさ、あの時のアリたちは現実に生命を宿していたわけだけど... 今、足元にいる小人は所詮、データ上の存在だよな... なら、オレがこの世界で何しようとどうってことはないよな...) 智之の中でサディスティックな欲望が一段と深まった。 * (オレの「主砲」はただビーム撃つためだけにあるんじゃないぜ!!) 智之は少し硬度を失っていた「主砲」に力を込めて、発射時と同じまでに回復させた。 そして、自分の腰付近に小人の軍隊の戦闘機が多数飛んでいることを確認してから、 腰をうまく使って「主砲」を器用に動かし始めたのだ!!! もちろん、智之の狙いは「主砲」を戦闘機に衝突させて潰すことだった。 小人たちからすれば、高層ビルと同じ体積を持つ「主砲」... この巨大な物体を智之は限られた範囲ではあるが自在に動かせる。 それでも、1センチに満たない小さな戦闘機に「狙って」衝突させるのは少し難しかった。 実際は、狙って潰した数よりも動かしている最中に勝手に衝突して潰れた数の方が多かったのだ。 (ふふふ、どうだ見たか!!!小人どもよ...これがオレの力だ... ... ...... ......... って、ちょっとやっててむなしくなってきたな... いくらなんでも、これはアホすぎる気がしてきたぞ... 傍から見れば、チン○コ振り回して遊んでいるだけじゃないか!!!) 確かに、智之の考える通り、この時の光景は少し程度の低いものだった。 万が一、現在の光景を由佳にでも見られることがあれば非常にまずいことになってしまうくらいだ。 おそらく引かれてしまう.... が、視点を変えればそれは全く違うものだったと、 後でこの時の「プレイ」を録画したものを見返した時に、智之は気付いたのだった。 (もうちょっと...こう傲慢な人類に神の裁きを与えにきたって感じにしないと...さすがにな... こんな低レベルな神さまはあり得ない!!! となると、やっぱりコレしかないよな....) 智之は、「主砲」本来の使い方をすることにした。 第一射で大よそのことが分かった。 砲撃の威力、コントロール方法、射出時間... 後は何度か撃って更なるコツをつかめばOKだ。 今日、何発も撃つ必要はない。 (早く帰って、小人視点からの映像を見てみたいぜ。 よし、後2発撃ったら今日のところはやめておくか....) そして、智之は第二射の準備に取り掛かったのだ。 * (一発目は街を縦断するようにやったから今度は、横断させていくような感じがいいな) この街に巨大な十字の溝を刻みつけてやるのだ! これから自分が引き起こす惨事を想像して、全身がブルっと震えた。 発射に必要なエネルギーを溜めるために、智之は再び「主砲」に手をあてがい、しごき始めた。 いつもより早く快感が伝わってくる。 特に何も妄想することなく、ただ「主砲」を手でこするだけで気持ちいい。 すぐに快感が伝わり始めてくる。 射精感にも襲われるが、すぐに出してしまうようでははしたない。 なんとか踏ん張って、高まる快感を長持ちさせる。 出そうで出ない快感が高まっていく... ここから先、「主砲」の向きを調整して、今度は街を横断させる形でエネルギー波を打ち込まなければならない。 (もうそろそろいいかな...うっ...) 智之は、快感に耐え切れなくなる前に、なんとか体の向きを変えることに成功した。 次の瞬間、「主砲」の先端から充填されていたエネルギー波が再び街に向けて発射された。 * あれだけのエネルギー量を誇る第一射を放った後の第二射でも「主砲」の威力は衰えてはいなかった。 上空から白いビームが地上に突き刺さる.... 幸運にも第一射の標的に成らなかった区域が、今度は不幸にも第二射の餌食となった。 街の東から西へと真っ二つに引き裂くようにビームの着地点が移動していく.... 次々と地上にあるものが灰になる前に蒸発していった。 この街を南北に縦断した第一射と、東西に横断した第二射が十字の溝を深く深く刻み込んでいった。 結局、第一射と同じく1キロ程度が「主砲」の直撃を受けた。 もっとも直撃を避けたとはいえ近隣の地区で生き残った生命体はない。 皆、高温の熱線で瞬時に焼かれてしまったのだ。 後に残ったのは、何とか建物の形状を残しているだけの炭化した残骸だけであった。 * 「まっ、今日はこんなもんか...」 智之は眼前に広がっている焦土と化した小人の街を満足げに見下ろして呟いたのだった.... <終わり>